「上師瑜伽」(グルヨーガ)とは、三宝の体現者としてラマの姿を観じ、それによって諸仏・諸菩薩の加持を授かるとともに、ラマと自己との一体化を瞑想する修行です。密教的な瞑想技法に習熟するためにも、これは大変効果的な行法であり、チベットでは初心者から熟達者まであらゆるレベルの修行者が実践しています。
本コースでは、まず「上師(ラマ)とは何か」というところから講義をはじめ、ラマの資格、弟子の資格、師事作法などについて考えます。そして、ツォンカパ大師を中心に観想を展開する「ガンデン・ラギャマのグルヨーガ」、ダライ・ラマ14世法王を中心とする「観音菩薩のグルヨーガ」などを実地に指導し、独りでグルヨーガの瞑想が正しくできるようになることを目指します。
テキストとして、『実践・チベット仏教入門』、及び『チベット密教の瞑想法』を使用します。