仏教の基礎学−倶舎論
ヴァスバンドゥ(世親)の『阿毘達磨倶舎論』は、インド仏教四学派の中で説一切有部や経量部の説をもとに仏教の基礎学をまとめた大論書で、チベット仏教でも日本仏教でも重視されています。
例えば、チベットの僧院教育で最初に学ぶ「ドゥータ」という入門課程も、この『倶舎論』などを一つの拠りどころにしています。それゆえ、『倶舎論』をよく学ぶならば、チベットと日本双方の仏教に共通する論議の土台について、正確な理解を打ち立てられるのです。
本コースでは、『倶舎論』を第一章「分別界品」から順次解説してゆきます。その中で、有漏・無漏、有為・無為、五蘊・十二処・十八界などについて、詳細に分類して厳密な考察を加えます。
但し、部派仏教の阿毘達磨哲学という枠組みの論議に終始するのではなく、大乗仏教や密教を実践するための基礎学という点に重点を置き、平易な説明を心がけるつもりです。今春新規開講、お奨めコースです!
担当 | ガワン・ウースン・ゴンタ |
会場 | 第2会場 |
受講料 | 36,000円/6箇月 |
日時 | 土曜 午後5時〜6時30分 4月21日開講 6箇月コース(H19.9月末まで) |