究竟一乗宝性論−仏陀の境地とは
『究竟一乗宝性論』の主な内容は、生きとし生ける物全て(一切衆生)に仏陀となる可能性が秘められているという、仏性(如来蔵)の思想です。仏性は衆生の心の空性であり、仏性思想は、中観哲学と密教の瞑想を結びつける橋渡しの役割りをもっています。
空性の修習を徹底的に極めて煩悩やその悪影響を完全に断滅したとき、仏陀という完全無欠な在り方を実現できますが、その仕組みを本当に理解するためには、「客塵煩悩、自性清浄」という仏性の意味を正しく知っておかなければなりません。
密教とは、まさにそのような成仏の仕組みを先取りして瞑想を重ねる修行ですから、それを正しく会得するためには、空性と仏性の理解が是非とも必要になってくるのです。本コースでは、そうした目的意識を基調にして、ギェルツァプ・ジェによる注釈をもとに解説します。この春からは、仏陀の覚りと事業を学んでゆきます。
担当 | ゲシェー・ソナム・ギャルツェン・ゴンタ |
会場 | 東京センター |
受講料 | 36,000円/6箇月 |
日時 | 土曜 午後1時30分〜3時 4月21日開講 6箇月コース(H19.9月末まで) |