般若心経の解説
日本でも馴染み深い『般若心経』を、チベットのお経をもとにして、分かりやすく説明します。仏教の究極の真理である「空」と、世俗のものごとの在り方である「五蘊」との関係を解明し、それをもとに「色即是空、空即是色」以下の経文の意味を探求してゆきます。
『般若心経』は「大般若経」の心髄を凝縮して説き明かした教えですが、まさにこの「大般若経」こそは、チベット仏教の思想哲学の根幹をなす経典です。僧院の教育課程で問答を繰り返して学修する内容も、突き詰めれば「般若経」の明らかな意味と隠れた意味にほかなりません。本コースでは、そのように重要な教えのエッセンスとしての『般若心経』を、チベット仏教の伝統的な註釈書に基づいて紐解いてゆきます。
例えば、「様々な本尊がどの部族 に該当し、その行法がどのようなタントラに説かれているか」とか、「釈尊の成仏と密教の行法がどう関係し、四部タントラを釈尊がどのように説示したか」といった課題に関して、この『ギューデ・チーナム』では大変明確に解説しています。こうした知識は、私たちが自信を持って密教を実践するために、欠かせないものだといえるでしょう。
この秋、新規開講! 「チベットの般若心経を通じて、仏教の基本を学びたい」という方に、特にお奨めのコースです!! /p>
参考資料は師の共著書『チベットの般若心経』(春秋社)ですが、より平易な説明を心がけます。
担当 | クンチョック・シタル |
会場 | 東京センター |
受講料 | 36,000円/6箇月 |
日時 | 日曜 午後1時30分〜3時 10月24日開講 6箇月コース(H23.3月末まで) |