前行道場−曼荼羅供養とグルヨーガ

「前行」とは、チベット語で「グンド」といい、本格的な密教の門へ入るために必要とされる準備段階の修行です。一般には、(1)帰依と発菩提心、(2)金剛サッタの浄化法、(3)曼荼羅供養、(4)グルヨーガの四者を前行の内容としています。

今回は、半年の期間をかけ、「ガンデン・ラギャマのグルヨーガ」の流れの中で曼荼羅供養法を伝授し、修行を実践します。

「グルヨーガ」(上師瑜伽)は、ラマ(上師)を仏・法・僧の三宝と一体に観じる瞑想で、密教の実践に絶対不可欠なラマの加持を得るための修行です。また、密教的な瞑想技法に慣れ親しむという効果もあります。

一方「曼荼羅供養」は、この宇宙全体を曼荼羅と観じ、ラマすなわち仏・法・僧の三宝に供養する瞑想であり、功徳を積むための優れた修行法です。この二つを組み合わせて実践することにより、前行の過程に込められた真の意味、そして行法の秘訣を会得することができるでしょう。

チベット密教の前行については、かつて『虹の階梯』という本などで紹介され、関心をお持ちの方も多いようです。これを実修する場合は、資格のある真正な指導者につき、正しい考え方と方法に従うことが大切です。前行の瞑想指導に豊富な経験を有する導師から臨機応変に直接助言を得られるという環境の中、長く続けて修行を実践できるという点で、本コースは大変貴重な機会だといえます。

講師の共著書『実践・チベット仏教入門』(第3・4章)を、テキストとして使用します。

担当 ゲシェー・ソナム・ギャルツェン
会場 東京センター
受講料 36,000円/6箇月
日時 日曜 午後5時〜7時(第4日曜は、6時30分まで) 4月27日開講 6箇月コース(H20.9月末まで)