僧院の教科書を学ぶ−存在論入門「ドゥータ」

チベット仏教の僧院教育で一番最初に学ぶ科目が「ドゥータ」です。これは、仏教論理学に基づいた存在論の入門と位置づけられます。その内容は、様々な仏教用語を厳密に定義し、諸存在の分類と相互関係を吟味して、思想哲学を論理的に学んでゆく基礎を固めるものです。

本コースでは、実際に僧院教育で用いられるチベット語のテキストを講読しながら、論理学的な表現形式に慣れるとともに、ドゥータの内容自体も学習できるようにします。

この春からは、同一と別異、定義と定義されるもの、因と縁、肯定存在と否定存在など、中観哲学の理解にも不可欠な課題に入ります。「チベット語を通じて、僧院教育の入門科目を学びたい」という方にお奨めのコースです。

* 本コースは、原則としてチベット語の基礎知識がある受講者(ポタラ・カレッジの語学コース1〜2年修了程度以上)を対象とします。

担当 クンチョック・シタル
会場 東京センター
受講料 39,000円/6箇月
日時 日曜 午前11時〜12時30分 4月27日開講 6箇月コース(H20.9月末まで)