ラムリム・チェンモ−中観哲学の総括と密教への趣入

ツォンカパ大師の『ラムリム・チェンモ(菩提道次第広論)』に基づきながら、その要点を順に解説してゆきます。それも、単に「ラムリム」を概観するだけでなく、できるだけ原典に準拠しつつ、引用経典などにも言及するという授業の進め方です。

現在は、中観哲学を徹底解説した「観の章」を学んでいます。「観の章」は、それだけで独立した中観の大論書と見做し得るほど充実した内容を具えており、ツォンカパ大師が−インドの論書の注釈という形ではなく−御自身の立場から中観思想を詳細に渡り検証したものということで、チベット仏教独自の中観論書として他の追随を許さぬ地位を占めています。

この春からは、中観帰謬論証派の見解の特長などに触れたうえで「観の章」を総括し、密教への趣入を概観して『ラムリム・チェンモ』全体を締めくくります。中観哲学に関心のある方へお奨め!

担当 ゲシェー・ソナム・ギャルツェン・ゴンタ
会場 東京センター
受講料 36,000円/6箇月
日時 金曜 午後6時30分〜8時 4月25日開講 6箇月コース(H20.9月末まで)