11月に予定されている一連の密教伝授の準備として、チベット密教の実践のポイントを、初心者向けになるべく分かりやすく整理・解説します。
伝授を受ける前に必要な準備や心構え、灌頂の次第とその中で弟子が行うべき所作や観想、受法後に実践する瞑想修行などを概観し、正しい基礎知識の確立を目指します。本尊や曼荼羅の生起法、観想のスピーディーな展開、それらの裏付けとなる空性の修習など・・・。こうしたプロセスに習熟しておくことは、本当の意味で灌頂を受法して瞑想を実践するために、欠かせない大切なポイントです。
せっかく偉大な高僧が授けてくださる密教伝授を、「単なる祝福」に終わらせてしまわないため、弟子の側で何が必要なのかを考えてみたいと思います。
「実践チベット仏教入門」(春秋社)や「チベット密教のm瞑想法」(金花舎)などを参考資料に用います。