僧院の教科書を学ぶ−認識論入門 「ロリク」
チベット仏教の僧院教育で最初に学ぶ科目の一つが「ロリク」です。これは、仏教論理学に基づいた 認識論の入門で、直感的な正しい認識(現量)や推論的な正しい認識(比量)などの仕組みを考察するものです。心の七分類、分別と離分別、言葉と概念などのテーマも取り扱います。
「仏教の心理学」ともいうべきこの内容は、大乗仏教や密教の高度な瞑想を実践するためにも不可欠 であり、この点はツォンカパ大師が『ガクリム』の中で強調しています。
今回のコースでは、ヨンズィン・プルブ・チョクがダライ・ラマ十三世を指導するためにまとめた簡潔なテキストを読み、要点に絞った授業にしたいと思います。論理学的なチベット語の表現形式に慣れるとともに、ロリクの内容自体も学習できるようにするつもりです。
この秋新規開講! 「チベット語を通じて、僧院教育の基礎科目を学びたい」という方へ、特にお奨めのコースです!!
* 本コースは、原則としてチベット語の基礎知識がある受講者(ポタラ・カレッジの語学コース1〜2年修了程度以上)を対象とします。
担当 | クンチョック・シタル |
会場 | 東京センター |
受講料 | 39,000円/6箇月 |
日時 | 日曜 午前11時〜12時30分 10月25日開講 6箇月コース(H22.3月末まで) |