僧院の教科書を学ぶ−認識論入門「ロリク」
チベット仏教の僧院教育で最初に学ぶ科目の一つが「ロリク」です。これは、仏教論理学に基づいた認識論の入門で、直感的正しい認識(現量)や推論的正しい認識(比量)などの仕組みを詳細に検討するものです。
「仏教の心理学」ともいうべきこの内容は、大乗仏教や密教の高度な瞑想を実践するためにも不可欠であり、この点はツォンカパ大師が『カ?クリム・チェンモ』の中で強調しています。
本コースでは、実際に僧院教育で用いられるチベット語のテキストを講読しながら、論理学的な表現形式に慣れるとともに、ロリクの内容自体も学習できるようにしたいと思います。現在は、五十一心所、つまり善悪の様々な心の在り方や働きについて学んでいます。
* 本コースは、原則としてチベット語の基礎知識がある受講者(ポラタ・カレッジの語学コース1〜2年修了程度以上)を対象とします。担当 | ガワン・ウースン・ゴンタ |
会場 | 第二会場 |
受講料 | 39,000円/6箇月 |
日時 | 土曜 午後3時15分〜4時45分 10月25日開講 6箇月コース(H21.3月末まで) |