大論師チャンドラキールティ(月称)の主著『入中論』は、中観帰謬論証派の思想哲学の集大成として、チベット仏教の僧院教育の中心課題となっている聖典です。
これを詳細に学ぶことで、中観哲学の正しい理解が確立されるので、密教の実践修行の思想的裏づけとしても欠かせない内容です。
デプン寺ロセルリン学堂は、『入中論』をはじめとする中観哲学に関して、宗祖ツォンカパ大師の御密意を大学僧パンチェン・スーナム・タクパ大師が解釈整理して以来、チベット仏教界随一の教学道場として名を轟かせてきました。
今回は、そのロセルリン学堂を率い、僧院教育の第一人者として御活躍中のゲシェー・ロサン・ギャツォ猊下御自身から、本格的に『入中論』の伝授を受けられるという点で、非常に素晴らしい機会です。
伝授では、『入中論根本頌』の口伝(ルン)を授けるとともに、その要点を分かりやすく解説していただく予定です。チベット仏教を本格的に学び実践したいという方には、是非受法をお勧めしたい重要な伝授です。