チベット仏教普及協会《ポタラ・カレッジ》 設立10周年記念行事
ゲルク派副管長チャンツェ法主による
チベット密教の伝授
 
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チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)は、1998年9月1日に正式発足して以来、今年で設立10周年を迎えます。

これを記念して、チベット仏教ゲルク派副管長チャンツェ法主リゾン・リンポチェ猊下をお招きし、「設立10周年記念法要」を東京センターで厳修します。

それと併せて、宗祖ツォンカパ大師御自伝の解説、ペルデン・ラモや金剛手の許可灌頂など、貴重な教えの数々を授けていただきます。今日考えられる最高のラマから最高の教えを受けられる、再び得難い非常に稀有な機会です。

10/9(木)夜 前行法話
10/13(月・祝)PM ポタラ・カレッジ設立10周年記念大法要
(チャンツェ法主猊下記念御法話)
10/15(水)夜 宗祖ツォンカパ大師の御自伝
「トクジュー・ドゥンレクマ」の解説
10/16(木)夜 護法尊ペルデン・ラモの許可灌頂
10/17(金)夜 忿怒金剛手タクポ・スムディルの許可灌頂
10/20(月)朝 阿弥陀仏の長寿灌頂

■前行御法話

【一般向の内容です】

日時
2008年10月9日(木)午後6時30分〜8時30分

受法費
正会員・賛助会員3,000円/準会員3,500円/一般4,000円

内容
密教の伝授を受けて修行するためには、その基盤として仏教一般と大乗仏教をよく学び、正しく理解し、そのうえで堅固な信心と殊勝な動機を確立しなければなりません。その眼目となるのが、「生きとし生けるもの全てのため、速やかに仏陀の覚りを得たい」という菩提心です。この菩提心を発して育むためには、利己的な心の在り方を、菩薩の利他心へ転換してゆく必要があります。
 今回の「前行御法話」では、「ラムリム」や「ロジョン」の教えの要点を通じ、菩提心などについて 分かりやすく説明します。大阿闍梨の加持力を伴ってその中身を受持すれば、密教の伝授を受けるのに相応しい心の状態を速やかに実現することができるでしょう。
 

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■チベット仏教普及協会《ポタラ・カレッジ》設立10周年記念法要・御法

日時
2008年10月13日(月・祝)午後3時〜5時

受法費
無料(どなたでも参加できます)

内容
本会設立10周年を記念し、ゲルク派副管長チャンツェ法主リゾン・リンポチェ猊下から「記念御法話」を賜わるとともに、来賓の先生方より今後の活動の指針として御助言をいただき、併せて本会会長ゲシェー・ソナム・ギャルツェンの唱導による勤行などを実施します。どなたでも御参加いただけますので、皆様お誘い合わせのうえ是非いらっしゃってください。
 
※ この「記念法要」は参加費無料ですが、人数把握の必要があるので、他の行事・伝授と同様、事前に参加申込をなさってください。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■宗祖ツォンカパ大師御自伝の解説

【比較的一般向の内容です】

日時
2008年10月15日(水)午後6時〜9時

受法費
正会員・賛助会員4,500円/準会員5,000円/一般6,000円

内容
ゲルク派宗祖ツォンカパ大師の御自伝「トクジュー・ドゥンレクマ」は、大師がどのように仏教を学び修行されてきたかを、御自身で簡潔にまとめられたものです。その中身はまた、私たち自身がどのように学び修行すべきかという、お手本としての教えでもあります。それを、ツォンカパ大師の後継者たるチャンツェ法主猊下から直接聴聞できるのは、実に得難い貴重な機会だといえるでしょう。
 
参考図書:『聖ツォンカパ伝』(石濱裕美子・福田洋一/大東出版)第1部に和訳があります。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■護法尊ペルデン・ラモの許可灌頂

日時
2008年10月16日(木)午後6時30分〜8時30分

受法費
受法費:正会員・賛助会員8,000円/準会員9,000円/一般11,000円

内容
ペルデン・ラモは、ターラー母が忿怒の護法尊として現われた姿で、全ての仏陀の事業を体現して世間のあらゆる護法尊を支配するといいます。ダライ・ラマ法王をはじめ、密教の修行者を強力に守護することで知られており、僧院の護法堂にもよくお祀りされています。
 リゾン・リンポチェ猊下は、ペルデン・ラモの大灌頂の法流を継承する第一人者ですが、今回は簡略化した許可灌頂として授けていただきます。「ダライ・ラマ法王の護法尊」と仏縁を結ぶ善い機会です。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■忿怒金剛手タクポ・スム・ディルの許可灌頂

【比較的一般向の内容です】

日時
2008年10月17日(金)午後6時30分〜9時

受法費
正会員・賛助会員10,000円/準会員11,000円/一般13,000円

内容
 金剛手は、全ての仏陀の威力を体現する本尊です。その中でも今回は、リゾン・リンポチェ猊下のお考えで、馬頭を有するタクポ・スム・ディルという忿怒相の金剛手の許可灌頂を授けていただきます。これは、悪い星や龍をはじめとする霊障の除去に効験がある本尊として、チベット人社会でよく知られています。心の不安・動揺・散乱を鎮めるためにも、大変効果があるといいます。
 この許可灌頂は、今回の一連のプログラムの中で、比較的一般向のものであり、まじめな信心さえあれば−予備知識や経験の有無を問わず−どなたでも受法できます。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■阿弥陀仏(無量寿)の長寿灌頂

【一般向の内容です】

日時
2008年10月20日(月)午前9時〜10時30分

受法費
正会員・賛助会員8,000円/準会員9,000円/一般11,000円

内容
 長寿の本尊である無量寿(阿弥陀仏)と仏縁を結び、幸せで有意義な人生を実現するための法儀です。私たちが人間として生まれ、仏陀の教えと出会い、中でも稀有な密教を受法して修行することができるというのは、極めて得難い貴重な機会です。そのように大切なこの一生を、悔いの残る形で終わらせてしまわないためにも、できるだけ長寿を祈り、これからの人生を有意義に過ごすことが肝要です。
 チベット密教の秘法で長寿の条件を揃えるという、この素晴らしい法儀に、多くの皆様がお誘い合わせのうえ御参加いただければ幸いです。
 なおこの長寿灌頂は、今回の一連のプログラムの中で、最も一般向のものであり、まじめな信心さえあれば−予備知識や経験の有無を問わず−どなたでも受法できます。


会場

チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

チャンツェ法主について

チャンツェ・チュージェ(北頂法主)は、シャルツェ・チュージェ(東頂法主)とともに、チベット仏教の最大宗派であるゲルク派の副管長に相当する要職です。密教の最高学府ギューメー寺の僧院長経験者の中から選任され、シャルツェ・チュージェと交替で、ゲルク派管長のガンデン座主職に補任されます。現在の第百一世ガンデン座主猊下がシャルツェ・チュージェの御出身なので、現チャンツェ・チュージェのリゾン・リンポチェ猊下は間もなく第百二世ガンデン座主となられる予定です。こうしたゲルク派の長老は、血縁や転生によって選ばれるのではなく、顕教・密教の学問と実践を極め尽くした高僧の中から、厳格な規則に基づいて公正に選任されます。

現チャンツェ法主リゾン・リンポチェ猊下の略歴

チャンツェ法主リゾン・リンポチェ猊下は、1928年、インドのラダック地方東部でお生まれになりました。先代リゾン・トゥルクの転生霊童としてダライ・ラマ13世法王に認定され、4歳のときリゾン寺に入門。同寺にてラムリム、ロジョン、密教の修法を学び、ラダックの高僧バクラ・リンポチェ師から沙弥戒を授かるとともに、『菩提道次第広論』、ヤマーンタカ十三尊、上師供養などの伝授を受けられたとのことです。

そして、'46年にチベット本土へ赴き、聖都ラサで第九十四世ガンデン座主猊下に師事。「ツォンカパ大師全集」、『入菩薩行論』などの伝授を受け、また比丘の具足戒を授かり、さらに『秘密集会』の灌頂と生起・究竟二次第の伝授をお受けになりました。'50年にデプン寺ロセルリン学堂へ入門し、元僧院長ロサン・ジュンネー師のもとで論理学、般若学、中観学、律学などを学習。約10年を経過した頃、中国のチベット侵攻によりラダックへの帰郷を余儀なくされ、以後リゾン寺で後進の指導にあたられたそうです。

'71年に最高位の仏教哲学博士号「ゲシェー・ララムパ」を取得し、密教の蘊奥を極めるため南インドに再建されたギュメー寺へ入門。5年間修行してから、同寺の副僧院長(ラマ・ウンゼー)と僧院長(ケンポ)を歴任。'84年、ダライ・ラマ法王の命を受けて南インドに再建されたデプン寺ロセルリン学堂の僧院長に就任し、7年間勤められました。その後、'92年からヤマーンタカ一尊の三年三箇月に渡る大行に入り、満行の後'95年にチャンツェ法主に選任され、現在に至っています。

2001年5月、本会の招聘で御来日。ポタラ・カレッジ東京センターで、秘密集会大灌頂などを授けていただきました。

[ 灌頂について ]

※ 今回の伝授は、全てチベット語で行ないます。ポタラ・カレッジ主任講師のクンチョック・シタル師が、日本語への通訳を担当します。英語による通訳はありませんので、あらかじめ御承知ください。

灌頂とは、密教の秘密を説き明かし、修行へ入る許可を与えることです。実際には儀式の形をとって行なわれますが、その本当の意味は、教理と実践法の伝授にほかなりません。密教の修行の特長は、本尊瑜伽、つまり修行者自身が本尊と一体化する瞑想法です。現実には普通の人間である私たちが、本尊瑜伽を実践するためには、正しい教えの流れを受け継いだ阿闍梨(ラマ)から灌頂を受け、仏縁を結ばなければなりません。こうして授かる祝福を「加持」といい、それを伴ってこそ本尊瑜伽を成就する道が開けるのです。もちろん、灌頂を受けて本尊瑜伽の修行を始めたからといって、実際にすぐ本尊の境地を得られるわけではありません。しかし、修行の結果を先取りして瞑想を繰り返す密教の実践を通じて、本来ならば何千回、何万回と生まれ代わりを繰り返して修行を続けた果てに得られる仏陀の覚りを、より早く実現することができるのです。

 チベット密教では、同一内容の灌頂を何度も受法することは、その教えをさらに深く体得し、本尊との縁を強めるために大変有効だとされています。事実そのようにすれば、灌頂法儀の中で阿闍梨の指示に従って観想を展開するとき、瞑想体験が確実に深まったと実感できます。また、菩薩戒や三昧耶戒の破戒を懴悔して灌頂を受け直せば、これまでの罪過を浄化できるといいます。ですから、過去に同じ本尊の灌頂を受けたことのある方も、今回改めて受法なさることを是非お勧めします。

[ 灌頂受法の注意事項 ]

1.灌頂は、チベット密教の中でも最も重要かつ神聖な宗教儀式です。その点を御配慮のうえ、まじめな信心と正しい動機に基づいて受法してください。阿闍梨に対しては敬意をもって接するよう、常に心がけてください。

2.事前のお申し込みなしでの御参加は、堅くお断り致します。必ず予約が必要です。

3.遅刻しないよう、気をつけてください。特に、灌頂での遅刻が習慣化している方は、是非改めてください。

4.御自分がお座りになるための座具(小さめの座布団など)を御持参ください。大きな座布団は、広さに限りある会場で大きなスペースを占有し、他の方々の迷惑となるので御遠慮ください。

5.座りやすい楽な服装でおいでください。大きな荷物は、受付にお預け願います。

6.会場内でのビデオ撮影は、御遠慮ください。また灌頂法儀中は、写真撮影と録音も控えてください。 ※ 今回の伝授は、全てチベット語で行ないます。ポタラ・カレッジ主任講師のクンチョック・シタル師が、日本語への通訳を担当します。英語による通訳はありませんので、あらかじめ御承知ください。

[ 受法申込方法 ]

灌頂や法話などの受法を御希望の方は、A、Bいずれかの方法でお申し込みください。

A.ポタラ・カレッジ東京センターの窓口

備えつけの「受法申込書」に御記入のうえ、所定の受法費を添えてお申し込みください。原則毎日午後1時から7時頃まで受け付けます(月曜は休み)。

B.電話による仮予約と振込

1.まずポタラ・カレッジ東京センター(TEL.03-3251-4090)へ、電話でお申し込みください。原則毎日午後1時から7時頃まで受け付けます(月曜は休み)。
その際、貴方の御氏名、電話番号、会員区分、受法を希望する日をはっきりお伝えください。当方で予約状況を調べ、空きがあればその段階で仮予約となります。

2.電話による仮予約の後、所定の受法費を御送金ください。
仮予約の翌日から起算して6日以内(伝授の前日まで6日に満たないときは、伝授の前日まで)に入金を確認できない場合、仮予約は無効となります。入金確認の通知は特に差し上げませんので、金融機関の領収書等を保存しておいてください。「受法申込書」用紙は、当方から郵送・ファクスしますので、記入のうえ折り返し御返送願います。

送金先
    受付は終了しました

 御注意
1.仮予約は、必ず電話でお願いします。ファクス、郵便、Eメールでは、予約状況を即答できません。
2.必ず仮予約してから御送金ください。既に満員となっている場合もあり得ます。
3.御送金は、銀行振込(電信扱)を御利用ください。それが困難な場合は、現金書留でお願いします。
4.ATMを御利用の場合、貴方の御氏名を入力すべき箇所で「ポタラ・カレッジ」の名称を誤まって入力なさる方が相当数おられます。御送金者の判別ができませんので、十分御注意ください。
5.一旦納付された受法費は、御本人の都合で参加できなくなっても返却致しません。満員になった段階で、受け付けを締め切らせていただきます。

★ 会費が未納となっている場合は、会員としての取扱いができませんので、至急納付してください。

 
 
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