2007年秋の密教伝授
チャト・リンポチェ師による
チベット密教の伝授
 
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このたび、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)では、ダライ・ラマ法王直属の本山ナムギェル寺で僧院長を務められた高僧チャト・リンポチェ師をお招きし、2007年9月26日から10月7日にかけて、密教の伝授を授けていただくことになりました。チャト・リンポチェ師は、四部タントラの全てに精通した事相家として、ダライ・ラマ法王猊下からも厚い信頼を受けている阿闍梨です。

今回の伝授の中心となるのは、最高水準の密教である無上瑜伽タントラの秘法「馬頭観音」(タディン・ヤンサン)の大灌頂と成就法伝授です。また、比較的初心者向の灌頂としては、「金剛サッタ父母尊」の許可灌頂や「薬師如来」の灌頂、「阿弥陀仏」の長寿灌頂などがあります。法話・講義形式のものでは、「前行法話」と「密教概論」が実施されます。

2007/9/26(水)夜 前行法話
2007/9/27(木)夜 密教概論−四部タントラの解説
2007/9/29(土)〜30(日)PM 馬頭観音(タディン・ヤンサン)の大灌頂
2007/10/1(月)夜 金剛サッタ父母尊の許可灌頂
2007/10/2(火)〜3(水)夜 薬師如来の灌頂
2007/10/5(金) 夜 阿弥陀仏の長寿灌頂
2007/10/6(土)〜7(日)AM・PM 馬頭観音の成就法伝授

■前行御法話

【一般向の内容です】

日時
2007年9月26日(水)午後6時30分〜9時

受法費
正会員・賛助会員3,000円/準会員3,500円/一般4,000円

内容
密教の伝授を受けて修行するためには、その基盤として仏教一般と大乗仏教をよく学び、正しく理解し、そのうえで堅固な信心と殊勝な動機を確立しなければなりません。その眼目となるのが、「生きとし生けるもの全てのため、速やかに仏陀の覚りを得たい」という菩提心です。この菩提心を発して育むためには、利己的な心の在り方を、菩薩の利他心へ転換してゆく必要があります。
 信心をもとに「前行御法話」を集中して聴聞し、阿闍梨の加持力を伴ってその中身を受持すれば、密教の伝授を受けるのに相応しい心の状態を速やかに実現することができるでしょう。
 
29日からの灌頂や伝授を受法する方は、なるべくこの御法話を聴聞してください。また、灌頂等を受けない方でも、御法話だけ参加することができます。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■密教概論−四部タントラの解説

日時
2007年9月27日(木)午後6時〜9時

受法費
正会員・賛助会員4,000円/準会員4,500円/一般5,000円

内容
チベット仏教の伝統教学では、密教の聖典を所作・行・瑜伽・無上瑜伽という「四部タントラ」の枠組みで整理します。さらに、最奥義となる無上瑜伽タントラに関しては、父タントラと母タントラの二者、或はそれに不二タントラを別立して三者に分けられます。
 こうした点を前提に、顕教と密教の関連性、四部タントラそれぞれの教理・実践の特色、今ではチベット密教だけに伝わる「無上瑜伽タントラ」独特の理論などについて、学識豊かなラマならではの解説が期待されます。この御講話は、教相面を中心に関心のある方にとっても、興味深い内容になるでしょう。
 
灌頂等を受けない方でも、この御講話だけ参加することができます。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■馬頭観音(タディン・ヤンサン)の大灌頂

日時
2007年9月29日(土)午後2時〜6時、30日(日)午後2時〜7時
 必ず2日間とも御参加ください。 30日だけの参加はできません。

受法費
正会員・賛助会員30,000円/準会員32,000円/一般35,000円 (2日間)

内容
 チベット密教では、中国や日本へ伝わっていない無上瑜伽タントラを特に重んじ、覚りへ至る最短の道として、その教えを何よりも大切に守り伝えてきました。「馬頭観音」(ハヤグリヴァ)自体は、忿怒相の観自在として、日本でも馴染み深い本尊です。しかし、今回の大灌頂の本尊は、チベット語で「タディン・ヤンサン(ペーマ・ヤンサン)」といい、無上瑜伽タントラの秘法とされています。
 無上瑜伽タントラの「馬頭」は、『秘密集会』などの十忿怒明王の一尊や、或はニンマ・タントラのマハーヨーガ成就法部の八本尊の一つとしても知られています。今回のタディン・ヤンサンの行法には、ニンマ・タントラ系の要素が色濃く取り入れられているようです。
 タディン・ヤンサンは、阿闍梨チャト・リンポチェの出身学堂であるセラ寺チェーパ・タツァンの守護尊として有名です。まさに、タディン・ヤンサンを有縁の守護尊として行を積んできたラマだからこそ、こうした秘法の灌頂や伝授を授けることも可能なわけで、私たちはこの貴重な機会を大切に生かしたいものです。
 特に今回は、最高水準の密教であるにもかかわらず、受法者の資格を厳しく問いません。もちろん、まじめな信心、仏・法・僧の三宝への帰依、「一切衆生のために仏陀の覚りを目指す」という菩提心は、受法の動機として最低限必要です。しかし、それ以上の厳しい条件は設定しないというのが、今回のラマのお考えです。また、大灌頂を受法した後に必ず修行すべき誓約も、本尊の真言念誦ぐらいに なる見込みです。ラマの密意により、特別にハードルが低く設定された今回の大灌頂は、多くの方々に無上瑜伽タントラの素晴らしい教えと縁を結んでいただく絶好のチャンスだといえるでしょう。

★ 馬頭観音大灌頂の受法希望者は、以下の誓約事項をよく読み、実際にそれらを守ってゆく心構えを確立してから、申し込み手続きを行なってください。

1.阿闍梨チャト・リンポチェ師を本尊・三宝そのものと考え、偽りのない信心をもって帰依します。釈尊から阿闍梨へ至る相承の諸上師についても同様です。
2.「一切衆生を救うため、私自身が仏陀の覚りを目指して修行する」という菩薩の志を堅持し、「それを速やかに達成するため、無上瑜伽タントラを学んで実践したい」という動機で灌頂を受法します。そして、この初心をいつも忘れないように努めます。
3.密教実践の裏づけは仏教一般や大乗仏教にある点を肝に銘じ、今後とも密教のみならず顕教もよく学び、正しい見解を確立するように努めます。
4.灌頂受法後は、菩薩戒と三昧耶戒を厳守し、また日常の修行として実践すべき事柄に関する阿闍梨との誓い(本尊の真言念誦等)を守ります。
5.「一時の興味で受法し、後は全く顧みない…」ということにならないよう、末長く阿闍梨を恭敬し、法を尊重し、ともに灌頂を受けた「金剛兄弟」を大切にします。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■金剛サッタ父母尊の許可灌頂

【比較的一般向の内容です】

日時
10月1日(月)午後6時〜9時

受法費
正会員・賛助会員10,000円/準会員11,000円/一般13,000円

内容

 「金剛サッタ」は、密教の菩薩の上首、つまり密教行者の理想像にほかなりません。密教は「金剛乗」ともいわれますが、その意味は、ツォンカパ大師によれば「方便と智慧が分かち難く結びついた金剛サッタの瑜伽」とされています。私たちも、密教の道を目指すなら、金剛サッタに習って修行に励まなければなりません。金剛サッタの許可灌頂は、まさに、自ら密教修行者としての自覚を得るためのものです。
 また、金剛サッタを本尊に懴悔の修習を重ねれば、今までの罪過に染まった心を浄化できるといいます。これは、密教の門へ入るために、欠かせない修行です。今回の許可灌頂は、無上瑜伽タントラに基づいて父母尊の金剛サッタを本尊とするもので、チベット密教の本格的な実践の基礎を固めるという趣旨です。
 また、時間に余裕の生じた場合、金剛サッタの簡単な成就法の伝授があるかもしれません。


会場

チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■薬師如来の灌頂

【比較的一般向の内容です】

日時
2007年10月2日(火)、3日(水) 午後6時〜9時

受法費
正会員・賛助会員20,000円/準会員21,500円/一般24,000円

内容
   「薬師如来」は、チベットや中国や日本など、大乗仏教の弘通している地域で広く信仰されており、身体と心の病苦から一切衆生を救済する誓願を立て、東方瑠璃光浄土の教主となった仏陀です。この灌頂を受ければ、薬師如来と仏縁を結び、健康な心身を手中にする御縁を授かることができます。その御利益を、単なる世間の幸福としてだけでなく、大乗仏教の修行のために生かしてゆこう…という心がけで受法するならば、大変素晴らしい結果に結びづくはずです。
 なお、この薬師如来の灌頂は、2日間を要するもので、所作タントラの完全な灌頂です。それゆえ、今回この灌頂を受法しておくと、今後所作タントラの様々な許可灌頂を受けたとき、いずれも本尊瑜伽として修行できる資格を得ることになります。
 内容的には、今回の一連の伝授の中で、比較的一般向のものです。まじめな信心さえあれば−予備知識や経験の有無を問わず−どなたでも受法できます。

御注意: 所作タントラの灌頂なので、当日朝から灌頂終了時まで、肉・魚介類・卵・ニンニク・長ネギは口にしないでください(乳製品は可)。


会場

チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■阿弥陀仏(無量寿)の長寿灌頂

【一般向の内容です】

日時
2007年10月5日(金)午後6時〜7時20分

受法費
正会員・賛助会員8,000円/準会員9,000円/一般11,000円

内容
 長寿の本尊である無量寿(阿弥陀仏)と仏縁を結び、幸せで有意義な人生を実現するための法儀です。私たちが人間として生まれ、仏陀の教えと出会い、中でも稀有な密教を受法して修行することができるというのは、極めて得難い貴重な機会です。そのように大切なこの一生を、悔いの残る形で終わらせてしまわないためにも、できるだけ長寿を祈り、これからの人生を有意義に過ごすことが肝要です。
 チベット密教の秘法で長寿の条件を揃えるという、この素晴らしい法儀に、多くの皆様がお誘い合わせのうえ御参加いただければ幸いです。
 なおこの長寿灌頂は、今回の一連のプログラムの中で、最も一般向のものであり、まじめな信心さえあれば−予備知識や経験の有無を問わず−どなたでも受法できます。


会場

チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■馬頭観音の成就法伝授

【馬頭観音の大灌頂を受法した方のみ】

日時
2007年10月6日(土)、7日(日) 午前11時〜午後6時

受法費
正会員・賛助会員15,000円/準会員16,000円/一般18,000円(2日間)

内容
 「馬頭観音」大灌頂の受法者を対象に、セラ寺チェーパ学堂に伝わる成就法の伝授を行ないます。タディン・ヤンサンの行法を本格的に実修したいと思うならば、こうした成就法に精通したラマから伝授を受けることが肝要です。大灌頂の説明でも触れたように、タディン・ヤンサンはゲルク派密教の中でも特殊な秘法ですから、高僧ならば誰でもこれの伝授ができるというわけではありません。それゆえ、せっかく大灌頂を受法した御縁を生かすためにも、今回成就法の伝授を受けておくのは、とても有意義なことです。
 阿闍梨チャト・リンポチェ師は、今日のチベット密教界に於て、密教事相に精通したラマとして有名で、その分かりやすい指導には定評があります。タディン・ヤンサンの秘法を、実践経験の豊富なラマから直接習得する絶好のチャンスなので、大灌頂受法者の積極的な御参加をお勧めします。


会場

チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

チャト・リンポチェ師の略歴

1954年、チベット本土に生まれる。3才のとき、チャトbyadoリンポチェの転生霊童として認定される。インドへ亡命後、セラ寺で学修し、ゲシェー・ララムパ位を取得。ギュトゥー寺で密教の学修を積み、'97年にナムギェル寺僧院長。顕密両教に精通した碩学で、特に瑜伽タントラの事相に関しては、現代チベット仏教界随一の専門家として有名。2003年7月に来日、ポタラ・カレッジ東京センターで「金剛界法」を伝授。来る2006年11月のダライ・ラマ法王猊下来日にも随行し、「大日現等覚」と「金剛界」の灌頂法儀を補佐する予定。ナムギェル寺は、ダライ・ラマ法王直属の僧院として、かつてはラサのポタラ宮内に置かれ、今日ではダラムサラの法王仮宮殿に隣接して設置されている。その僧院長は、本会宗教・学術顧問のキャプジェ・ロチュー・リンポチェ大師もお務めになった要職である。

[ 灌頂について ]

灌頂とは、密教の秘密を説き明かし、修行へ入る許可を与えることです。実際には儀式の形をとって行なわれますが、その本当の意味は、教理と実践法の伝授にほかなりません。密教の修行の特長は、本尊瑜伽、つまり修行者自身が本尊と一体化する瞑想法です。現実には普通の人間である私たちが、本尊瑜伽を実践するためには、正しい教えの流れを受け継いだ阿闍梨(ラマ)から灌頂を受け、仏縁を結ばなければなりません。こうして授かる祝福を「加持」といい、それを伴ってこそ本尊瑜伽を成就する道が開けるのです。もちろん、灌頂を受けて本尊瑜伽の修行を始めたからといって、実際にすぐ本尊の境地を得られるわけではありません。しかし、修行の結果を先取りして瞑想を繰り返す密教の実践を通じて、本来ならば何千回、何万回と生まれ代わりを繰り返して修行を続けた果てに得られる仏陀の覚りを、より早く実現することができるのです。
 チベット密教では、同一内容の灌頂を何度も受法することは、その教えをさらに深く体得し、本尊との縁を強めるために大変有効だとされています。事実そのようにすれば、灌頂法儀の中で阿闍梨の指示に従って観想を展開するとき、瞑想体験が確実に深まったと実感できます。また、菩薩戒や三昧耶戒の破戒を懴悔して灌頂を受け直せば、これまでの罪過を浄化できるといいます。ですから、過去に同じ本尊の灌頂を受けたことのある方も、今回改めて受法なさることを是非お勧めします。

[ 灌頂受法の注意事項 ]

1.灌頂は、チベット密教の中でも最も重要かつ神聖な宗教儀式です。その点を御配慮のうえ、まじめな信心と正しい動機に基づいて受法してください。阿闍梨に対しては敬意をもって接するよう、常に心がけてください。

2.事前のお申し込みなしでの御参加は、堅くお断り致します。必ず予約が必要です。

3.遅刻しないよう、気をつけてください。特に、灌頂での遅刻が習慣化している方は、是非改めてください。

4.御自分がお座りになるための座具(小さめの座布団など)を御持参ください。大きな座布団は、広さに限りある会場で大きなスペースを占有し、他の方々の迷惑となるので御遠慮ください。

5.座りやすい楽な服装でおいでください。大きな荷物は、受付にお預け願います。

6.会場内でのビデオ撮影は、御遠慮ください。また灌頂法儀中は、写真撮影と録音も控えてください。 ※ 今回の伝授は、全てチベット語で行ないます。ポタラ・カレッジ主任講師のクンチョック・シタル師が、日本語への通訳を担当します。英語による通訳はありませんので、あらかじめ御承知ください。

[ 受法申込方法 ]

灌頂や法話などの受法を御希望の方は、A、Bいずれかの方法でお申し込みください。

A.ポタラ・カレッジ東京センターの窓口

備えつけの「受法申込書」に御記入のうえ、所定の受法費を添えてお申し込みください。原則毎日午後1時から7時頃まで受け付けます(月曜は休み)。

B.電話による仮予約と振込

1.まずポタラ・カレッジ東京センター(TEL.03-3251-4090)へ、電話でお申し込みください。原則毎日午後1時から7時頃まで受け付けます(月曜は休み)。
その際、貴方の御氏名、電話番号、会員区分、受法を希望する日をはっきりお伝えください。当方で予約状況を調べ、空きがあればその段階で仮予約となります。

2.電話による仮予約の後、所定の受法費を御送金ください。
仮予約の翌日から起算して6日以内(伝授の前日まで6日に満たないときは、伝授の前日まで)に入金を確認できない場合、仮予約は無効となります。入金確認の通知は特に差し上げませんので、金融機関の領収書等を保存しておいてください。「受法申込書」用紙は、当方から郵送・ファクスしますので、記入のうえ折り返し御返送願います。

送金先
    受付は終了しました。

 御注意
1.仮予約は、必ず電話でお願いします。ファクス、郵便、Eメールでは、予約状況を即答できません。
2.必ず仮予約してから御送金ください。既に満員となっている場合もあり得ます。
3.御送金は、銀行振込(電信扱)を御利用ください。それが困難な場合は、現金書留でお願いします。
4.ATMを御利用の場合、貴方の御氏名を入力すべき箇所で「ポタラ・カレッジ」の名称を誤まって入力なさる方が相当数おられます。御送金者の判別ができませんので、十分御注意ください。
5.一旦納付された受法費は、御本人の都合で参加できなくなっても返却致しません。満員になった段階で、受け付けを締め切らせていただきます。

★ 会費が未納となっている場合は、会員としての取扱いができませんので、至急納付してください。

 
 
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