2006年大型連休の密教伝授
チャト・リンポチェ師による
チベット密教の伝授
 
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このたび、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)では、ダライ・ラマ法王直属のナムギェル寺で僧院長を務められた高僧チャト・リンポチェ師をお招きし、2006年5月4日から8日にかけて、密教の伝授を授けていただくことになりました。チャト・リンポチェ師は、四部タントラの全てに精通した事相家として、ダライ・ラマ法王猊下からも厚い信頼を受けている阿闍梨です。

今回は、所作タントラとして「釈迦牟尼仏」や「金剛摧破」の許可灌頂、無上瑜伽タントラとして「観自在父母尊」の許可灌頂、そしてリンポチェが特に御造詣の深い瑜伽タントラに関しては、ツォンカパ大師の『ガクリム』第四品の講伝を授けていただきます。

2006/5/4(木・休)PM 釈迦牟尼仏の許可灌頂
2006/5/5(金・祝)PM 観自在父母尊の許可灌頂
2006/5/6(土)〜7(日) PM 『ガクリム』瑜伽タントラ品の講伝
2006/5/8(月)よる 金剛摧破の許可灌頂

■釈迦牟尼仏の許可灌頂

【一般向の内容です】

日時
2006年5月4日(木・休)午後2時〜7時頃

受法費
正会員・賛助会員10,000円/準会員11,000円/一般13,000円

内容
まず、今回の一連の密教伝授を受法するにあたって正しい動機を確立するため、「前行御法話」を授けていただきます。
  そのうえで、お釈迦様と仏縁を結ぶ「牟尼縁起陀羅尼(トゥプパ・テンデル・スン)」の許可灌頂を厳修します。これは、所作タントラの如来部に属する本尊で、密教の基礎としてとても相応しい教えです。初心者の方も、まじめな信心さえあれば、受法できます。
 
当日は、灌頂法儀終了まで、肉・魚・卵・ニンニク・玉葱などを口にしないでください。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■観自在父母尊の許可灌頂

【一般向の内容です】

日時
2006年5月5日(金・祝)午後2時〜7時頃

受法費
正会員・賛助会員10,000円/準会員11,000円/一般13,000円

内容
 無上瑜伽タントラに基づく観自在父母尊の許可灌頂で、「ギェルワ・ギャツォ」といいます。観自在(観世音)は、仏陀の大慈悲を体現する本尊として、四臂や十一面千手など様々な姿で衆生を救済してくださいます。
  今回のギェルワ・ギャツォは、無上瑜伽の母タントラに則した行相を示現し、観自在のあらゆる法類の中でも究極のものと位置づけられています。灌頂法儀の後、時間に余裕があれば、簡単な成就法の伝授などがあるかもしれません。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■金剛摧破の許可灌頂

日時
2006年5月8日(月)午後6時〜9時頃

受法費
正会員・賛助会員8,000円/準会員9,000円/一般11,000円

内容
邪気や不浄を払ってくださる本尊「金剛摧破(ドジェ・ナムジョン)」の許可灌頂です。これは、所作タントラの金剛部に属するので、今回三つの許可灌頂をともに受法すれば、如来・蓮華・金剛の三部の仏縁を結ぶことができます(ギェルワ・ギャツォは無上瑜伽タントラなので、教えのレベルは異なりますが、部族としては蓮華部の系統になります)。
 
灌頂法儀の後、時間に余裕があれば、金剛摧破による浄化の法儀を厳修します。
当日は、灌頂法儀終了まで、肉・魚・卵・ニンニク・玉葱などを口にしないでください。

会場
チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

■ガクリム瑜伽タントラ品の講伝

【瑜伽タントラ以上の灌頂か許可灌頂を受けている方のみ】

日時
2006年5月6日(土)〜7日(日) 2日間とも午後2時〜午後7時頃

受法費
正会員・賛助会員15,000円/準会員17,000円/一般20,000円

内容
 インドからチベットへ伝来した正統密教の全体系を、ゲルク派宗祖ツォンカパ大師が四部タントラの枠組みに沿って集大成した成果が、『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』です。その中で、「瑜伽タントラの道を歩む次第たる第四品」について、ツォンカパ大師より連綿と師資相承されてきた阿含の相伝を授け、その要点を解説していただきます。
  瑜伽タントラは、『金剛頂経』初会を中心にして、『悪趣清浄タントラ』や『理趣広経』などを含んだ密教聖典のカテゴリーで、四部タントラの第三段階と位置づけられています。最高の段階である無上瑜伽タントラも、この瑜伽タントラをベースとして、さらに独特の素晴らしい方便を加えたものにほかなりません。それゆえ、私たちが無上瑜伽タントラを中心に密教を修行する場合も、瑜伽タントラの理論を知っておくことは極めて重要な課題となるのです。
  また、日本密教との関連からも、瑜伽タントラについて学ぶ意味は大きいはずです。『ガクリム』の第四品では、『金剛頂経』初会に対するブッダグヒヤ、シャーキャミトラ、アーナンダガルバの注釈などに準拠しつつ、大印・三昧耶印法印・羯磨印の「四印」をはじめとする教理や、有相瑜伽・微細瑜伽・無相瑜伽といった行法の流れなどが説き明かされています。
  現代チベット仏教界に於ける瑜伽タントラの第一人者として名高いチャト・リンポチェ師から、今回『ガクリム』第四品の講伝を直接受けられるのは、大変有意義な機会といえるでしょう。

受法資格:この講伝は、瑜伽タントラ、または無上瑜伽タントラの灌頂(許可灌頂も含む)を受けている方のみ受法できます。現在それに該当しない方でも、5月5日の「観自在父母尊の許可灌頂」を受ければ、資格を満たすことになります。また、日本密教の伝統宗派の金剛界の結縁灌頂や伝法灌頂を受けている方も、受法資格を満たしています。


会場

チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター

チャト・リンポチェ師の略歴

1954年、チベット本土に生まれる。3才のとき、チャトbyadoリンポチェの転生霊童として認定される。インドへ亡命後、セラ寺で学修し、ゲシェー・ララムパ位を取得。ギュトゥー寺で密教の学修を積み、'97年にナムギェル寺僧院長。顕密両教に精通した碩学で、特に瑜伽タントラの事相に関しては、現代チベット仏教界随一の専門家として有名。2003年7月に来日、ポタラ・カレッジ東京センターで「金剛界法」を伝授。来る2006年11月のダライ・ラマ法王猊下来日にも随行し、「大日現等覚」と「金剛界」の灌頂法儀を補佐する予定。ナムギェル寺は、ダライ・ラマ法王直属の僧院として、かつてはラサのポタラ宮内に置かれ、今日ではダラムサラの法王仮宮殿に隣接して設置されている。その僧院長は、本会宗教・学術顧問のキャプジェ・ロチュー・リンポチェ大師もお務めになった要職である。  

●今回の「チャト・リンポチェ師によるチベット密教の伝授」(5月4日〜8日)は、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス)との連携のもと、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)が主催するものです。

●今回の伝授は、全てチベット語で行ないます。ポタラ・カレッジ主任講師のクンチョック・シタル師が、日本語への通訳を担当します。英語による通訳はありませんので、あらかじめ御承知ください。

[ 密教伝授受法の注意事項 ]

1.まじめな信心と正しい動機に基づいて受法してください。阿闍梨に対しては敬意をもって接するよう、常に心がけてください。受法者どうしは、「金剛兄弟」としてお互いに尊重しあいましょう。

2.事前のお申し込みなしでの御参加は、堅くお断り致します。必ず予約が必要です。

3.遅刻しないよう、気をつけてください。

4.御自分がお座りになるための座具(小さめの座布団など)を御持参ください。大きな座布団は、広さに限りある会場で大きなスペースを占有し、他の方々の迷惑となるので御遠慮ください。

5.狭い場所に長く座るので、楽な服装でおいでください。大きな荷物は、受付にお預け願います。

6.会場内でのビデオ撮影は、御遠慮ください。許可灌頂法儀中は、録音もしないでください。

[ 受法申込方法 ]

灌頂や法話などの受法を御希望の方は、A、Bいずれかの方法でお申し込みください。

A.ポタラ・カレッジ東京センターの窓口

備えつけの「受法申込書」に御記入のうえ、所定の受法費を添えてお申し込みください。 4月20日(木)から28日(金)までの期間、受け付けます。

B.電話による仮予約と振込

1.まずポタラ・カレッジ東京センター(TEL.03-3251-4090)へ、電話でお申し込みください。 4月20日(木)から28日(金)までの期間、受け付けます。
その際、貴方の御氏名、電話番号、会員区分、受法を希望する日をはっきりお伝えください。当方で予約状況を調べ、空きがあればその段階で仮予約となります。

2.電話による仮予約の後、所定の受法費を御送金ください。
仮予約の翌日から起算して5日以内(伝授の前日まで5日に満たないときは、伝授の前日まで)に入金を確認できない場合、仮予約は無効となります。入金確認の通知は特に差し上げませんので、金融機関の領収書等を保存しておいてください。「受法申込書」用紙は、当方から郵送・ファクスしますので、記入のうえ折り返し御返送願います。

送金先
受付は終了しました。

 御注意
1.仮予約は、必ず電話でお願いします。ファクス、郵便、Eメールでは、予約状況を即答できません。
2.必ず仮予約してから御送金ください。既に満員となっている場合もあり得ます。
3.御送金は、銀行振込(電信扱)を御利用ください。それが困難な場合は、現金書留でお願いします。
4.ATMを御利用の場合、貴方の御氏名を入力すべき箇所で「ポタラ・カレッジ」の名称を誤まって入力なさる方が相当数おられます。御送金者の判別ができませんので、十分御注意ください。
5.一旦納付された受法費は、御本人の都合で参加できなくなっても返却致しません。満員になった段階で、受け付けを締め切らせていただきます。

上記A、Bいずれの方法とも、 4月23日(日) まではポタラ・カレッジの会員に限って受け付けます。
会員以外の方は、 4月24日(月) から受け付けを行ないます。
会員・一般の方とも、なるべく4月28日までに申し込みを済ませるよう、御協力をお願い致します(4月29日以降は、円滑な受付態勢がとれません)。
★ 会費が未納となっている場合は、会員としての取扱いができませんので、至急納付してください。

 
 
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