●チベット語で学ぶ中観哲学

　
担当
 クンチョック・シタル
会場
 東京センター

受講料

 B.継続して本格的に学べるコース（コース方式）
　※原則として会員のみ受講できます。
　　なるべくお早めに受講申込書を提出してください。
　　未入会の方は、併せて入会手続きもお願いします。
42,000円／６ヶ月
日時
 土曜　午前１１時〜１２時３０分
10月25日開講　６ヶ月コース　2004年3月末まで


　 チベット仏教の立場からインド仏教四学派の思想哲学を整理した文献を､「宗義書」grub ｍtha'といいます。

　その集大成として名高いチャンキャ･ルルペー･ドルジェlcang skya rol pa'i rdo rjeの『宗義解説』grub ｍtha' rnaｍ bzhagを、中観自立論証派dbu ｍa rang rgyud paと帰謬論証派thal 'gyur baの解説を中心に、チベット語原典から講読します。それによって、近世チベット語の仏教文献の表現形式に慣れ親しみ、併せて中観哲学について詳しく学ぶことができるはずです。

　特に、自立論証派と帰謬論証派の見解を徹底検証し、仏教思想の究極的な立場を鮮明に描き出せるよう、可能な限り平易な説明を心がけたいと思います。

　今回は、自立論証派の中でも、シャーンタラクシタ(寂護）zhi ba 'tshoやカマラシーラ（蓮華戒）kaｍala�J罵aを中心とする瑜伽行中観派rnal 'byorspyod pa'i dbu ｍa paについて学ぶ予定です。

　チャンキャは、18世紀に活躍したゲルク派の大学僧で、清朝の乾隆帝に仕えながらモンゴルや満州の仏教界を指導し、チベット仏教の全盛期を実現させました。その主著『宗義解説』は、ツォンカパ大師と二大弟子によって確立された完全無欠な教学を、後世の諸論議も踏まえて再確認したもので、正確な内容、明快な論旨、平易な表現に定評があります。

＊ 本コースは、原則としてチベット語の基礎知識がある受講者（ポラタ･カレッジの語学コｰス1〜2年修了程度以上）を対象とします。