お釈迦様の教えは、膨大な量の経典として残されていますが、その中でも『般若経』こそが、思想面でまさしく最高峰というべき内容です。
仏道修行の再奥義である無上瑜伽タントラも、この『般若経』を思想的な裏づけとしない限り、決して効果的な実践となりえません。
かくも重要な『般若経』の心髄、すなわちお釈迦様の蜜意そのものを、極めて短く凝縮して解き明かした経典・・・それが『般若心経』です。
今回の集中講義・伝授では、最初の2日間で、『般若心経』の経文を平易に解説し、空性と縁起の思想を概観します。そのうえで3日めに、ダライ・ラマ
法王から導師が戴いた『般若心経』の口伝を授け、また『般若心経』を中心とする勤行次第を伝授し、修法と瞑想を実践指導します。
『般若心経』には、究極の真理そのものが凝縮されているので、これを聴聞・読誦・修習するならば、いかなる魔除けの修法よりも絶大な霊験を現わすと言います。
※『チベットの般若心経』(ゲシェー・ソナム/クンチョック/齋藤著、春秋社)