大乗仏教や密教を本格的に実践しようとする場合、その思想的な裏づけとして是非とも学んでおかなければならない内容・・・。それが、唯識派と中観派の哲学です。
今回は2日間の集中講義で、この両学派の思想的な特色を概観し、比較検討を加えてゆきます。さらに、中観派を自立論証派と帰謬論証派に分け、それぞれの見解を考察してみたいと思います。そのうえで、瞑想など実践修行との関連にも言及する予定です。
講師のクンチョック師は、仏教の思想哲学の講義に豊富な経験を有し、特にチベット仏教の伝統的な教学と近代的な仏教学の両面に精通した数少ない指導者です。
普段、定期講習会などでこうした内容を勉強する機会の少なかった方も、このチャンスに唯識や中観を学んでみませんか?特に、灌頂を受けて密教を修行してゆこうという方は、瞑想実践の質を向上させる最大の鍵が、思想哲学の理解を深める点にこそあるという、この点を是非自覚してほしいと思います。