チベット仏教の瞑想には、止行(シャマタ)と観行(ヴィパシャナ)の2種類があります。このうち止行とは、心を対象に正しく集中させ、そうした状態を安定的に保つことです。一方の観行は、瞑想の中で真理を正しく観察することです。
この止行と観行を併修し、両者が分かち難く結びついた状態を達成できれば、それはまさしく解脱や覚りへ至る道となります。また密教の本尊瑜伽は、止行と観行をより高次元で止揚したものとされ、それを本当に効果的な修行とするには、心の集中力が欠かせません。つまり − 顕教にしろ密教にしろ − 精神集中を極度に高めた禅定を通じてこそ、心の水準を飛躍的に向上させる原動力が生み出せるのです。
本講演では、ツォンカパ大師の「菩提道次第論」止の章などに基づき、止行の理論や段階、実践の要点と問題への対処法を分かりやすく説明し、また初歩的な瞑想を実習してみる予定です。
- 講 師
- ゲシェー・ソナム・ギャルツェン
- 日 時
- 1月10日(月・祝日)午前11時から午後5時まで(途中、1時間の昼休みあり)
- 参加費
- 5,000円(正会員・賛助会員の方は、4,500円)
当日受付にてお支払いください。
- 参加資格
- 会員・非会員の区別なく、どなたでも御参加いただけます。
- 会 場
- チベット仏教普及協会<ポタラ・カレッジ>東京センター
※会場への行き方
- 申込方法
- Eメールにて申し込むこともできます。また、郵送、ファックス、電話でも結構です。
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