観自在菩薩真言念誦略次第
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観自在菩薩の六字真言(オーム・マニ・ペーメ・フーム)の念誦を中心に、帰依と発心・四無量心・礼賛・廻向の各次第を短い偈頌でまとめた略次第です。
1帰依と発心
仏法僧の三宝に
菩提を得るまで帰依すべし。
六波羅蜜の功徳を積み、
衆生のために成仏せん。
2四無量心
一切衆生に楽があり、楽の因もあれよかし。
衆生らの苦が除かれて、苦の因もまた除かれよ。
衆生らと苦のなき楽が、日々ともにあり離れざれ。
衆生らが差別を捨てて、執着・怒りも離れたる平等心に安んぜよ。
3観自在菩薩の礼賛と六字真言念誦
過失に染まらぬ御体は色白にして、
等覚者(阿弥陀仏)が頭頂を荘厳す。
悲愍の眼をもって衆生をば照覧し給う、
[かくなる]観自在菩薩に[我らは]頂来し奉る。
オーム・マニ・ペーメ・フーム
4普廻向
この善行により速やかに我は
観自在[の境地]をば成就して、
一人の衆生も残さずに
彼の境地へ就かしめんことを。
最勝なる菩提心の宝が、
[いまだ]生ぜざる者たちにも生ぜんことを。
生じたる[菩提心]は、減衰せずに
益々増大せんことを。
『実践・チベット仏教入門』
(春秋社)より
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